くろてぃーのお仕事倉庫

教師としての日々の実践を思いのままに記録しておく倉庫です。

赤坂真二先生 「最高の学級づくりパーフェクトセミナー」のまとめ(2018.7.8)

赤坂真二先生のお話を一日ずっと聞けるというとてもうれしいセミナー。

ものすごくよい刺激にあふれた一日でした。

そこで,個人的に特に心に残ったことをまとめます。

 

①授業研究も大切,でも,学級経営の研究って?

 各学校で,授業研究って確実に行われていますよね?でも,学級経営を学校としてしっかり研究している学校ってあまりみないものです。(私は今まで一度も見たことがありません。)私の前任校も研究主題に「学級経営」とありながら,その実態は担任まかせ。そこに戦略というものはなかったなと今になって思うわけです。みんなが大切だと思っている。でも,真剣に話し合うことはあまりない。研究授業の内容があまり評価できないときに限って「学級経営は良いですね。」と決まりきったように褒められる…。そうではなく,しっかりと筋をもって話し合うことがまずは必要だなと感じました。具体的に本校では,まず若年層研修の場で行ってみたいと思っています。まだこれからですが,必ずやります。その初めの段階として,学級経営の様子をどうやって可視化するかが大切ですが,とりあえずは赤坂先生が作った20のチェックリスト(「学級を最高のチームにする!365日の集団作り」に載っています。)を使ってやったみたいと思います。

②ゴールイメージとプロセスイメージの大切さ。

 学級経営の戦略として,ゴールイメージを作ることがまず大切だなと再認識しました。ちなみに私は昨年度より,担任発表があった日に,クラスの理想像をストーリー仕立てで文章に書き出すことをしています。本当に理想像です。一言で言えば「キラキラ」ですね。めちゃくちゃキラキラした子どもたちの姿を文章に表すことで,何かあるたびにその姿に近づいているかを振り返ることができます。これは私自身,とても効果的だと思っています。つまり,ゴールイメージを明確にもつからこそ,今やっていることがどういう価値をもつのかを大局的に見通すことができるわけです。(汎用的スキルやキー・コンピテンシーに照らし合わせるわけです。)それが,プロセスイメージになります。そして,ゴールも大切ですが,プロセスをしっかり評価していくことの大切さを再認識しました。

③教師のリーダーシップの大切さ。

 学級づくりをする第一段階で教師のリーダーシップは欠かせません。では,どうあったらそのリーダーシップは正しく機能しているといえるのか。その一つは「クラスの子どもたちにアンケートをとったとして,『担任の先生は好きですか?』という質問に全員がYESと答えるか」という質問が指針となると思いました。ウッとなる質問ですよね。この質問にYESと答えなさそうな「あの子」にこそ,私自身のアプローチが足りていないのだなと思います。そして,中学校の先生より小学校の先生の方が,コミュニケーション量としては不足をしている傾向にあるというお話もありました。確かに,小学校教員は,毎日のほとんどを同じ子どもたちと過ごすので,勝手に「阿吽の呼吸」ができていると勘違いしやすいものです。特に1学期は教師からの積極的なアプローチが重要であると再認識しました。大人だって,信頼できる上司だったらどんな仕事でも「あの人が言うのだから」と前向きにがんばれるものです。子どもたちにとっての担任もそうあらねばなりませんよね。

 

まだまだありますが,とりあえず特に心に残った3つです。こことは話がそれますが,赤坂先生の言葉で心にぐっと残っている言葉があります。それは「教師の仕事は泥の中に手を突っ込んでダイヤの原石を見つけだすことだ。」という言葉です。そういう教師であり続けたいものです。